こんにちは。つーです。
最近、スマホの充電用バッテリーを購入したので、移動中や外出先で使い始めたところ、充電がとても遅いので不良品じゃないかと悩んでました。
ということで、新しく購入した小容量バッテリーの給電能力について、USB電流電圧チェッカー を使って、電流電圧をチェックしてみました。
意外な結果だったので、考察を備忘録として残すとともに、電流電圧チェッカーの見方、使い方もあわせて紹介しようと思います。
お使いのモバイルバッテリーやケーブルの能力が気になる方の参考になれば幸いです。
それでは、さっそく、USB電流電圧テスターの使い方から確認していきましょう。
USB電流電圧テスターの使い方・表示の見方
私が使った電流電圧テスターは、こちら「Plugable USB-C 電流電圧チェッカー 」です。
シンプルなデザインがお洒落で使いやすいです
Plugable USB-C 電流電圧チェッカー のディスプレイには、電圧(V)・電流(A)・消費電力(W)、電流の方向(→)の4つの情報が表示されます。
電流(A)・電圧(V)・消費電力(W)の関係は、学校で学びましたが、おさらいです。
どの数値も高ければ高いほど、能力が高いので、分かりやすいですね。
電流(A) × 電圧(V) = 消費電力(W)
結論|充電が遅い原因はUSBの規格
結論からですが、Plugable USB-C 電流電圧チェッカー を使ってテストをした結果、ケーブルの片方がUSB Type-Aであることが充電が遅い原因でした。
詳細を確認していきましょう。
USB Type-A to Type-Cケーブルによるテスト
USB Type-A to Type-Cケーブルを使って、モバイルバッテリーの小容量「Anker PowerCore Fusion 5000」と大容量「IDMIX GaN モバイルバッテリー 20000mAh」で給電能力を比較してみました。
結果、大容量バッテリーも小容量バッテリーも同程度の出力値となってしまいました。
バッテリー種類 | 電圧:V | 電流:A | 消費電力:W |
---|---|---|---|
Anker PowerCore Fusion 5000 | 4.97 | 0.92 | 4.57 |
IDMIX GaN 20000mAh | 4.88 | 0.92 | 4.48 |
次に「USB Type-A to Type-C」ケーブルから「USB Type-C to Type-C」ケーブルに変更して、同様のテストを行ってみました。
USB Type-C to Type-Cケーブルによるテスト
結果、大容量バッテリーは、先程のテストでは消費電力が4.48Wでしたが、USB Type-C to Type-Cを使ったところ、28.35Wと約6倍に改善されました。
さらに、小容量バッテリーもUSB Type-C to Type-Cのケーブルに変更しただけで、4.57Wから9.43Wに改善されました。
バッテリー種類 | 電圧:V | 電流:A | 消費電力:W |
---|---|---|---|
Anker PowerCore Fusion 5000 | 5.02 | 1.88 | 9.43 |
IDMIX GaN 20000mAh | 19.83 | 1.43 | 28.35 |
参考|USBの規格・転送速度・給電能力
USB規格と転送速度・給電能力の関係を確認してみると、USB規格によって、給電能力・転送速度が大きく異なることがわかります。
USB規格 | 制定年 | 転送速度 | 給電能力 (5V) | コネクタ(主流) |
USB 1.0 | 1996年 | 12 Mbps | 500 mA | Type-A/B |
USB 1.1 | 1998年 | 12 Mbps | 500 mA | Type-A/B |
USB 2.0 | 2000年 | 480 Mbps | 500 mA | Type-A/B |
USB 3.0 USB 3.1 Gen 1 USB 3.2 Gen 1 | 2008年 | 5 Gbps | 900 mA | Type-A/B SuperSpeed Type-C |
USB 3.2 Gen 2 | 2013年 | 10 Gbps | 1000 mA | Type-C |
USB 3.2 Gen 2×2 | 2017年 | 20 Gbps | 1000 mA | Type-C |
USB4 Version 1.0 | 2019年 | 40 Gbps | 1000 mA | Type-C |
まとめ|新しいUSB規格の製品・コネクタを使おう
今回のテストで、USB規格によって、給電能力が大きく異なることを確認できました。
せっかく高スペック・大容量のバッテリーであっても、古いUSB規格のポートやケーブルを使うと能力が落ちます。
とくに、今回は「USB Type A to Cケーブル」を使っていたことが原因でした。
今後、モバイルバッテリーやケーブルを購入する際は、対応するUSB規格とポートも注意して確認しようと思います。
Plugable USB-C 電流電圧チェッカー は、これまで取れなかった数値が見れるので面白いですよ。お使いのモバイルバッテリーやケーブルの能力が気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
すまーとちゃんねるを閲覧いただきありがとうございました。
今回あらためて、IDMIX GaN モバイルバッテリー 20000mAhが優秀なバッテリーであることも確認できました。
スマホはもちろん、MacBookもパワフルかつ高速に充電できるのでとても重宝しています
ACプラグで直接充電できる点も使いやすいです。
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