今回は、多くのビジネスマンが絶賛している『超・箇条書き「10倍速く、魅力的に」伝える技術』について紹介します。
箇条書きは、英語や会計、ロジカルシンキングと同じくらい重要なスキルです。世界的には「ブレットポイント(Bullet Points)」と呼ばれ使われています。
本書では、プレゼンや企画書、報告書、メール、議事メモ、会議のファシリテーションなどあらゆる場面において、目的や結論を短く、かつ魅力的に伝え、人を動かすことを可能とする『超・箇条書き』のエッセンスが体系的にまとめられており、考え方や具体的な例もあるので実践ですぐに活用できる内容となっていました。
ここでは、「超・箇条書きの全体像」を示し、その中で個人的に最も刺さった「ガバニング」と「スタンスをとる」について簡単に触れたいと思います。
超・箇条書きの全体像
以下は、「超・箇条書き」の全体像です。本書で学んだ構造化のテクニックによって、190ページの本書の全体像を整理しています。
超箇条書きは、構造化、物語化、メッセージ化の3つがポイントです。
- 構造化:レベル感を整える
- 「自動詞と他動詞」を使い分ける
- 「直列と並列」で時間軸を整える
- 「ガバニング」で引き出しをつくる
- 物語化:フックをつくる
- 「イントロ」でつかみ、相手を引き込む
- 「MECE崩し」で山場をつくる
- 「固有名詞」で具体的にイメージさせる
- メッセージ化:スタンスをとる
- 「隠れ重言」を排除する
- 「否定」で退路を断つ
- 形容詞や副詞は「数字」に変える
「ガバニング」で引き出しをつくる
『ガバニング』とは、例えば、伝えたいポイントが3つあるときに、あらかじめ「ポイントは3つあります」と宣言することです。『超箇条書きは、構造化、物語化、メッセージ化、の3つがポイントです。』というのもガバニングの一例です。
「これから伝えられること」をあらかじめ宣言しておくことで受け止める引き出しを作り、これによって、情報処理が楽になり伝えられることの全体像をすぐ理解できるという効果があります。
スティーブジョブスがスタンフォード大学の卒業式で行った有名なスピーチ「Stay Hungry. Stay Foolish.」においてもガバニングが使われています。
I am honored to be with you today at your commencement from one of the finest universities in the world. I never graduated from college. Truth be told, this is the closest I’ve ever gotten to a college graduation. Today I want to tell you three stories from my life. That’s it. No big deal. Just three stories.
The first story is about connecting the dots. …
My second story is about love and loss. …
My third story is about death. …
Steve Jobs’ 2005 Stanford Commencement Address https://www.youtube.com/watch?v=UF8uR6Z6KLc
スタンスをとる
スタンスをとるとは、伝えたいことに対して「自分の立ち位置」を明確にすることです。
- 賛成なのか、反対なのか
- A案なのか、B案なのか
- やりたいのか、やりたくないのか
スタンスをとって伝えるというのは、反論が出てくる可能性もあるので苦手な人が多いようですね。自分もTwitterなどSNSの投稿は、いつもスタンスをとらず、無難なツイートをしがちです。ただ、本書に書かれていた以下の内容は刺さりました。
無難な道を選んでいないか。他人の目を気にして逃げていないか。これを自分に問い続けるのだ。当たり前のこと、もっともらしいことだけを伝えるのであれば、そもそも伝える必要などない。・・・(省略)・・・そこで無難に逃げ込もうとする自分に勝ってこそ、相手に深く伝わり、そして動いてもらえる。目の前のチャンスをつかむことができるのだ。
「超・箇条書き」より
気になった方は、ぜひ読んでみてください!だとちょっと弱いですかね。スタンスをとるとしたら、、「たった1,400円と数時間の読書を惜しんで生涯役立つスキルを逃すのはもったいないよ!?」って感じでしょうか。
すまーとちゃんねるを閲覧いただきありがとうございました。
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