少しだけ自己紹介をしておくと、僕は東京で働く会社員だ。
IT関係の仕事をしていて、平日はだいたいパソコンの前にいる。
趣味はドライブやキャンプ、コーヒー、DIYなど。
興味を持つと、実力より先に道具が充実する。
一緒に暮らしているのは、ミニチュアシュナウザーの「かげとら」だ。
犬を飼い始めただけのはずが、なぜか今は八ヶ岳で別荘を探している。

前回、初めて「ここなら欲しい」と思える別荘に出会った。
森に囲まれた庭があって、窓から木々が見えて、室内にはペチカがある。
弱点はある。
それでも候補から外したくないと思える、初めての家だった。
そして、この家をひとつの基準にして、もう少し探してみることにした。
1,000万円台まで予算を上げると、これまでとは少し違う物件も目に入るようになる。
その中で気になり始めたのが、ログハウスだった。
せっかくなら、ログハウスも見てみたい
別荘を探し始めた頃は、ログハウスに強いこだわりがあったわけではない。
でも、いろいろな物件を見ているうちに、
せっかく八ヶ岳にもう一軒家を持つなら、東京の家とは違うものがいい。
と思うようになっていた。
そんなとき、八ヶ岳の別荘地で一軒のログハウスを見つけた。
これまで見ていた物件より価格は高かったが、Webサイトで見るとかなり好みだった。
建物の雰囲気もよく、土地も広い。
森の中に建つログハウス。
「別荘らしさ」でいえば、これまで見た中でもかなり理想に近かった。
これは見てみたい。
ただ、すぐには内見の予定を合わせられなかった。
そこで今回も、まずは外から見に行くことにした。
標高1,600mの森は、真夏でも涼しかった
この物件は、標高約1,600m。
実際に車で上がっていくと、これまで見てきたエリアとは空気が違った。
真夏なのに、かなり涼しい。
東京の暑さから逃げる場所として考えれば、これは大きな魅力だった。
周囲には木々が広がり、土地もかなり広い。
そして、その森の中にログハウスが建っている。
写真で見ていたとおり、建物の雰囲気はよかった。
ただ、現地に立つと、写真では分からなかったことも見えてくる。
木材を持って、この坂を上がるのか
まず気になったのが、道路から家までのアプローチだった。
駐車する場所から玄関までは、階段があり、上り坂になっている。
普通に歩くだけなら問題ない。

でも、僕が別荘でやりたいことの一つはDIYだ。
ホームセンターで木材を買う。
車から降ろす。
そして、この坂を持って上がる。
……。
たぶんDIYを始める前に疲れる。
もちろん、それだけで家を決めるわけではない。
ただ、別荘は遊びに行くだけの場所ではなく、荷物を運んだり、手入れをしたりする場所でもある。
そう考えると、駐車場から玄関までの動線も意外と大事だった。
これも、物件情報の数字だけでは分からないことだった。

森は、深ければいいわけでもなかった
土地は広く、周囲には森が広がっている。
これまでなら、むしろ魅力に感じていた条件だった。
でも実際にその場所に立ってみると、僕には少し森が深すぎた。
静かな場所は好きだけれど、周囲にほとんど人の気配がないと、少し心細い。
森が欲しいと思っていたけれど、森ならどこでもいいわけではない。
これも、現地に行って初めて分かったことだった。

もう一軒、ログハウスを見に行った
その後、八ヶ岳南麓で別のログハウスも見つけた。
こちらも、まずは外から見に行った。
建物そのものは雰囲気がある。
やっぱりログハウスはいい。
ただ、物件へ向かう道がかなり細かった。
舗装されていない、凹凸のある道を進んでいく。
僕の車はジープなので、走ること自体はできる。
でも、
ジープだから走れることと、毎週ここを走りたいことは別である。
さらに現地へ着くと、Webで見て想像していたより隣の別荘が近かった。
土地も、それほど広く感じない。
ログハウスというだけなら魅力的だった。
でも僕が欲しいのは、ログハウスそのものではない。
森があって。
かげとらが遊べる土地があって。
東京から通えて。
自分たちが気持ちよく過ごせる。
そのうえで、家にも少し特別感があったらいい。
ログハウスを見に行ったことで、むしろそれがはっきりした。
「家」だけを探しているわけではなかった
最初は、数百万円で買える中古別荘を探していた。
そのうち、土地の広さや森の雰囲気を気にするようになった。
そして、1,000万円台の家を本気で候補にするようになり、今度はログハウスまで見始めた。
条件は増えている。
予算も上がっている。
我ながら、順調に話が大きくなっている。
ただ、実際に見に行くたびに、自分が何を求めているのかは少しずつ分かってきた。
欲しいのは、単に条件のいい中古住宅ではない。
そこでどう過ごしたいかを想像できる場所だった。
そう考えながら、また次の物件を探した。

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