八ヶ岳の中古別荘、実際に見に行ったら写真とは全然違った。

八ヶ岳の別荘 八ヶ岳

少しだけ自己紹介をしておくと、僕は東京で働く会社員だ。
IT関係の仕事をしていて、平日はだいたいパソコンの前にいる。

趣味はドライブやキャンプ、コーヒー、DIYなど。
興味を持つと、実力より先に道具が充実する。

一緒に暮らしているのは、ミニチュアシュナウザーの「かげとら」だ。
犬を飼い始めただけのはずが、なぜか今は八ヶ岳で別荘を探している。

別荘を探し始めてから、候補物件を比較するための表まで作った。
価格、築年数、土地の広さ、標高、ICからの距離、暖房、上下水道。

自分なりに順位もつけた。
あとは実物を見れば、この順位が正しいか分かるはずだ。

そう思って、かげとらを車に乗せて八ヶ岳へ向かった。

荷物いっぱいのジープとかげとら
荷物いっぱいのジープとかげとら
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最初は、中にも入れなかった

最初に見に行ったのは、500万円、800万円、1,100万円くらいの3軒だった。
ただし、内見ではない。

不動産会社の担当者と予定が合わず、「外から見るだけなら大丈夫ですよ」と住所を教えてもらったのだ。
まずは、自分たちだけで見て回ることにした。

500万円くらいの物件は、外から見た時点でかなり古びていた。
これはちょっと違うな。

一方、800万円くらいの物件は、建物も土地もきちんと手入れされていた。
森に囲まれ、かげとらが走れそうなスペースもある。

悪くない。
でも、何かが足りなかった。

振り返ってみると、この3軒はどれも普通の住宅に近い外観だった。
せっかく八ヶ岳にもう一軒家を持つなら、もう少し「別荘に来た」という感じが欲しい。

この頃から、そんなことも考えるようになった。

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初めて、中まで見てみる

次に、不動産会社の担当者と一緒に、泉郷の物件を内見することになった。
そのうちの一軒は500万円くらい。

事前に話を聞いた限りでは、家の傾きなど致命的な問題はなさそうで、僕の中ではかなり有力候補だった。

ところが現地に着くと、まず草木がすごかった。
草や枝をかき分けながら玄関へ向かう。
玄関も、かなり年季が入っている。

担当者によると、数年間使われていないらしい。

ドアを開ける。
むわっと、カビっぽい空気が出てきた。
この時点で、ちょっと帰りたい。

それでも中へ入ると、床にはテントウムシやアブが転がっている。
窓のあたりではアブが飛んでいる。
そして壁には、キツツキが開けた穴があった。

そこを、スズメバチが出入りしていた。

DIYで古い家を直すのも楽しそうだと思っていた。
でもこれは、僕が想像していたDIYとはちょっと違う。

景色が最高でも、決められなかった

同じ日に、もう一軒見せてもらった。
こちらは森の奥、高台にある家だった。

たまたまオーナー家族が滞在していたが、見学させてもらえることになった。

家の中に入ると、大きなガラス窓の向こうに森が広がっている。
これはすごくよかった。

「こういう景色を見ながら過ごしたい」と思える家だった。

ただ、壁を見ると雨漏りの跡がある。
しかも過去の話ではなく、現在進行形だった。

雨漏りしている場所には、バケツが置かれていた。

そしてもう一つ気になったのが土地だった。
家は高台にあり、敷地にはかなり傾斜がある。

僕が別荘を欲しくなった理由の一つは、かげとらを思いきり遊ばせたいからだ。

景色は最高。
でも、この土地ではそれが難しい。

この物件も見送ることにした。

写真に写らないもののほうが気になった

物件情報を見ていた頃は、

価格。
築年数。
土地面積。
標高。
設備。

そんな数字をかなり気にしていた。
もちろん、それらも大事だ。

でも実際に現地へ行くと、別のものが気になった。

玄関までどう歩くのか。
森は明るいのか、暗いのか。
家を開けたとき、どんな空気なのか。
土地は本当に使えるのか。

そして、ここでかげとらと過ごしている姿を想像できるのか。

写真に写っていないもののほうが、意外と気になる。
初めて別荘を見て回って、それが分かった。

ただ、ここで別荘探しを諦めたわけではない。
むしろ逆だった。

だったら、もう少し見てみよう。
そう思った。

そして僕は、また次の週末も八ヶ岳へ向かうことになる。

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