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八ヶ岳の中古別荘、買付の返事が来た。そして決めた。

森の中の別荘 八ヶ岳

少しだけ自己紹介をしておくと、僕は東京で働く会社員だ。
IT関係の仕事をしていて、平日はだいたいパソコンの前にいる。

趣味はドライブやキャンプ、コーヒー、DIYなど。
興味を持つと、実力より先に道具が充実する。

一緒に暮らしているのは、ミニチュアシュナウザーの「かげとら」だ。
犬を飼い始めただけのはずが、なぜか今は八ヶ岳で別荘を探している。

前回、買いたいと思っている中古別荘に、購入申込書を提出した。

購入希望価格も伝えた。
あとは、売主からの返事を待つだけだった。

そして、返事が来た。

こちらが提示した価格では難しい。
ただ、売出価格から少し下げた金額なら売却したい。

売主から、別の購入価格を提示していただいた。

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予想していた答えの一つだった

買付を出したときから、いくつかの結果は考えていた。

こちらの条件をそのまま受けてもらえる。
売主から別の金額を提示される。
あるいは、断られる。

今回返ってきたのは、その真ん中だった。

正直に言えば、こちらの希望価格で受けてもらえたらもちろん嬉しかった。
でも、売主から提示された金額も理解できないものではなかった。

そもそも今回の買付は、単に安く買いたくて出した金額ではない。

30年以上経っている建物であること。
これから修繕が必要になる可能性があること。
購入後にも管理費や税金などがかかること。
そして、金利が上昇していること。

そうしたものを考えて、自分なりに「ここまでなら」と決めた金額だった。

だから、売主から別の金額を提示されたからといって、
すぐに「分かりました」とも言えなかった。

一度、考えることにした。

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もう一度、ほかの物件を見てみた

不動産会社から連絡をもらったあと、これまで見てきた物件を改めて見直した。

八ヶ岳で別荘を探し始めてから、かなりの数の物件情報を見てきた。

実際に内見した家も多い。
最後まで候補に残った家もあった。
価格だけを考えれば、ほかの選択肢もある。
もっと新しい家もある。
設備のことだけを考えれば、最初から手がかからなそうな家もある。

今回の家には、気になるところもある。

30年以上前の建物だし、この先メンテナンスも必要になるだろう。
完璧な家ではない。

それでも、改めてほかの物件を見ていると、少し不思議なことに気づいた。

比較しているはずなのに、結局この家を基準に見ている。

土地はどうだろう。
森の感じはどうだろう。
建物の雰囲気はどうだろう。

これまで物件を探していたときは、それぞれの家を比較していた。
でも今は違う。

ほかの家を見るたびに、
「この家と比べると、どうだろう」
と考えている。

どうやら、自分の中ではもう答えが出ていたらしい。

価格だけなら、もっと合理的な選択があるかもしれない

もちろん、金額は大事だ。

別荘は買って終わりではない。
これから維持していかなければならないし、
築年数を考えれば修繕のためのお金も残しておきたい。

だから、売主から提示された金額を軽く考えるつもりはない。
一方で、ここまで別荘を探してきて分かったこともある。

条件表だけでは決められない。


土地の広さ。
森との距離。
建物に入ったときの感じ。

そこで、かげとらと過ごしているところを想像できるか。
そして、多少手を入れながらでも、この家を自分たちなりに育てていきたいと思えるか。

そういうものは、築年数や価格の横に数字では書かれていない。

今回の家を初めて内見したとき、僕は「この家を買いたい」と思った。
その後、ローンを調べ、金利を考え、購入希望価格を決め、買付を出した。
売主から別の金額を提示されて、もう一度ほかの物件まで見直した。

それでも結局、戻ってきたのは同じところだった。

やっぱり、この家がいい。

この家で進めたい

もちろん、まだ契約したわけではない。
そして、ホームインスペクションもこれからだ。

今回の購入希望価格を考えるにあたっては、
築年数やこれから必要になるかもしれない修繕、周辺の物件、金利上昇、自分の資金計画などを材料にした。

ただ、建物の内部まで専門家に確認してもらったわけではない。

だから、インスペクションで重大な問題が見つかった場合は、
その内容によって購入そのものをもう一度考えることになるかもしれない。

修繕に大きな費用が必要だと分かれば、購入条件について改めて相談する可能性もある。

この家が欲しいという気持ちと、建物の状態を確認してから買うという方針は、別の話だ。
そこは変えないでおこうと思っている。

それでも、一つ決めた。

ほかの物件を探すのではなく、この家を買う方向で話を進めたい。
明日、不動産会社の担当者にそう伝えるつもりだ。

最初に別荘を探し始めたころは、物件サイトを開いては、
「これもいいな」
「こっちもいいな」
とやっていた。

それが今では、ほかの物件を見ても、
「でも、あの家のほうがいいな」
になっている。

ようやく、物件を探す時間は終わりそうだ。
あとは、購入条件がまとまるか。

そして、30年以上前のログハウスが、実際にはどんな状態なのか。
まだ確認することは残っている。

でも少なくとも、どの家を買いたいのかについては、もう迷わなくてよさそうだ。

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